ベースラインが命


ベースって地味な楽器、と言われていたのはフュージョン系のバンドが世の中に認知される前までの話だった。「チョッパー」を筆頭にベースのかっこいい技は若者のハートをギュッと掴んでベーシストを夢見る少年もドンドン増えていった。

MrBIGのビリーシーンなどは世界的に超有名なベーシストで何がすごいかっていうとベースなのに「早弾き」なんですね、これが…。

私がベーシストとしてバンドで活動していた理由は、単純にギターが上達しなかったからです(ちょっと情けない…)

でも、バンドのギターってボーカルと同じくらい存在感とテクニックが必要なわけでただ弾けるギタリストはバンドには要らないんです。人を弾き付け虜にするくらい魅力がないと勤まらないポジションなんです。

じゃあベーシストはどうなの?っていうと、当然、ベーシストにもそういった面はあります。

が、

ベースはギターやボーカルほど音が全面に出ない楽器なのでただ弾けるだけでもある程度は勤まります。また、成り手が少ない楽器なので競争率も比較的低いのも事実です。

そんなベーシストですが、バンドでオリジナルの楽曲を作る際には一番重要なポストであるともいえます。

バンドの楽曲の良し悪しは「全てベースラインで決まる」んです。

如何にボーカルがドラムが気持ちよく歌えるか?如何にリスナーのノリを引き出すか?って、ポイントは全てベースラインが握っているのです。

ちょっとマイナーな楽器に見えますがバンドで一番大切なポジションはもしかしたらベーシストなのかも知れませんね。

初心者バンド結成!


武者修行の練習で一緒に参加した女ドラマーのAちゃんは昔からギタリストに憧れていた。バーニーのレスポールカスタム(白)モデルも持っている。このAちゃんが「初心者バンドをやろうよ!」と言い出し、私はそれに乗った。



ギター:Aちゃん(得意楽器:ドラム)
ギター:W君(得意楽器:ベース)
ドラム:H君(得意楽器:ベースでプロ思考)
ボーカル:Tさん(全くの初心者)
ベース:私(得意楽器:ギター、ボーカル)
とそれぞれ得意で無い(初心者)楽器を担当するルールで結成された。


で、最初の練習曲はジョーンジェットの「I LOVE ROCK'N ROLL」。


次の曲は、ボンジョビの「She Don't Know Me」。


ドラムはリズムは正確だけどオカズの前後はモタツク。


ギターの2人はバッキングのコードリフさえまともに弾けない。


ボーカルは声が小さく存在感が無い。


ギター→ベースはかなり有利な転向で、且つ、私はベースでの経験はそこそこ積んでいたので正直詰まらなかった。皆を責める気は無いが、自分が面白くない。


ギターのW君が練習に来るのも辛そうだったんで、ギターとベース交代しないか?と尋ねると、喜んでOKしてきた。


結局、私がギターでW君がベースとポジションが変わった。


そして、この頃になるとさすがにH君はドラムがかなり上手くなっていた。水を得た魚状態のH君のベース、プロ思考ベーシストのドラムはドンドン上手くなっていき、私もギターは得意。となると、目立つのもAちゃんのギターと初心者ボーカルという事になってしまう。


ツインギターなんでAちゃんのギターの粗はあまり目立たない。


どうしてもボーカルの粗が一番目立ってくる。


その後何曲か練習を重ね、次の曲「ジョンサイクス」の「プリーズ・ドント・リーブ・ミー」が決まった。私はタブ譜を見て一生懸命練習した。弾けない。というかスピードについていけない。そんなある日、会社で自動ドアに左手を挟まれ、左手を打撲してしてしまう。次の練習を5日後に控えた時期にだ…。


左手は包帯とシップが巻いてある。まだ「プリーズ・ドント・リーブ・ミー」は弾けるようになっていない。ヤバイ!


練習の日まで私がした事は、とにかく曲を聴いた。曲を聴きながらギターの指板をイメージして頭の中で曲に合わせてギター弾いた。暇さえあれば「プリーズ・ドント・リーブ・ミー」を聴いていた。


練習当日、スタジオに入ってから包帯を解く。「プリーズ・ドント・リーブ・ミー」のイントロ〜歌〜ギターソロと弾く。なんと、あんなに弾けなかったギターソロがスラスラ弾けるではないか!


しかし、ギターの神様はそんなに甘くなかった。最初だけで2回目以降はまた弾けなくなってしまった。そこで私は知った。


力んだら指は止まる。ギターは指で弾くけど、本当はイメージで弾くものだと。


その後も活動は続けたが、ボーカルがあまりに成長しない為、この初心者バンドも1年くらい続けて自然解散になっていく。



ベース転向B


ベースでの初めてのライブを成功させた事により少しだけ自信がついた。


私にはプロ思考でライブをガンガンこなす友達がいます。その友達が東京都福生市にあったCLUB49に出演していた時に、対バンで出ていたギターの人と少し話しをしたらそのギターの人から練習用バンドのベースを頼まれた。


そのギターの人はジョーペリーの様なエッジの効いたワイルドな音を刻む、当然、テクニックも並以上だ!正直焦った…。


武者修行にはうってつけだけど、私とのスキルの差は如何ともしがたい事は明白だった。


そのライブを一緒に見ていた友達のAちゃん(女の子でドラマー)も私と一緒にその練習用バンドでドラムを叩く事になる。ちなみのボーカルはギターの人の仲間の人。


そして、課題曲は、レッド・ツェッペリンの「グッドタイムス・バッドタイムス」「コミュニケーション・ブレイクダウン」「ロックンロール」だ!


ロックンロールは前のライブでもやっていたので、普通に練習すれば問題ない。


コミュニケーション・ブレイクダウンは勢いに乗ってしまえば何とか誤魔化せる。


問題は「グッドタイムス・バッドタイムス」だった!


ドラムとの絡みが結構強く、なにより、曲中の繋ぎで1小説だけ「ベースソロ」が入ってて、これが弾けない!いや正確には、曲のスピードに右手の指がついていけない!でもこれが決まらないと曲が死んでしまいます…。ベーシストの力量を見るにはとても格好な曲で、初心者泣かせの曲です


かなり練習したんですが、結局まともに弾けずに練習当日を迎える。


予想通り、「グッドタイムス・バッドタイムス」はベースソロでモタツク…。無念。ドラムも大変だった様で少しモタツク始末。


それでも練習終了後、「まぁ、練習すれば問題なさそうだけら、これからも練習に参加してくれないか?」と暖かい言葉をもらいました。だけど、謹んで断りました。武者修行とは言ってもレベルが違い過ぎたんでプレッシャーで潰れそうになっちゃいそうだった。


この練習の後、また、友達バンドでベースを弾く事になっていく。


ベース転向A


折角ベースに転向して、1回だけのフルメンバーでの練習で終わってしまったバンド。しかもその時はベースじゃなくギター。不完全燃焼というより、これじゃベース買った意味が無いよ!


音楽スタジオにメンバー希望の張り紙を張る。と直ぐに連絡が来た。


「今までカバーしたかったけど、出来なかった曲をカバーして1度きりのライブ」をする為にメンバー募集との事。


今まで、身内や後輩としかバンド経験が無い私の初めての挑戦。


なんでだったかは覚えていませんが、とりあえず合格という事で練習に参加する事になる。


カバー曲は、ツェッペリンの「ロックンロール」、グランドファウンクレイルロードの「アメリカンバンド」と「ロコモーション」、U2の「ラブ ケイム トゥ タウン」。(確かアルバートコリンズと一緒に歌っていた船乗りの歌だったと思う)、ビートルズの「ドントレットミーダウン」。


オリジナル曲は3曲でコード進行とヴォーカルのメロディーラインのみ決まっていた。


カバー曲は耳コピして練習すれば何とかなった。


問題はオリジナル曲の方だった…。


変拍子に慣れていない私はタイミングが取れずバンドの落ちこぼれで曲を止めてしまう事もシバシバ。


曲を作っていく上で、急速な方向変換に対応出来なかった。


これは凄く重要な事なんですが、曲のイメージを最初に告げられるとします。ここではバラードです。で、「ベースは思い切り動いてメロディアスにお願いします。」と要求を受けます。じゃあ、という事でルートと3度、5度以外にも沢山の音を使ってベースライン(というよりメロディーライン)を考え演奏します。当初の予定より歌の部分はタイトに変わります。この変化に即対応出来ずに、延々と動くベースを引き続けます…。ボーカルが切れだします。「ベース!気持ち悪い!」


そう言われて「だって動けって言ったじゃない!」と返すと、曲のイメージが変わったんだから「ベースも変えてくれ!」と怒られました。


ちょっと怒り気味にルート、3度、5度のみでタイトにベードラとスネアに合わせる。気持ちイいい!確かにこの方が良いわ。


今考えてみれば当たり前の事です。バンドだけなく日常生活でも仕事でも、変化してしている中に身を置く場合、常に変化に対応出来る準備は必要でしょ?嫌なボーカルだったけど、これだけは感謝しています。


ちなみのこのバンドのライブは成功して、勿論、ライブ後直ぐに解散しました。


初めての武者修行はかなりシンドかったけどやり遂げました。


ベース転向@


初めてのバンドを解散してからは暫くバンド活動はお預けで数年経過する。


会社を転々とし、3つ目の転職先は私にしては長居してしまいました。その会社在籍中に会社の後輩に誘われ新たなバンドを結成。なんとベーシストへ転向です。


私は元々ギターが上手くありません。アコースティックならソコソコ弾けたんですが、エレキとなるととにかく早引きがいくら練習しても全然上手く弾けなかったんです。その後輩はヴァンヘイレンとか大好きで早弾きもソコソコ出来たんでギターは任せました。


オリジナルとコピーを半々くらいの構成。ヴォーカルは後輩の高校時代の友達でした。


コピー曲は、浜田省吾さん、ハウンドドッグなどです。どちらも嫌いではなかったのでわりとスムースに事は運びました。


ベースは初めてでしたが、ギターが弾ければ難しいものでもなく、直ぐに弾ける様になり練習は楽しかったです。


最初は勢いがあったんですが、3人でドラムはマシーン君。練習間隔は空く様になっていく。


痺れを切らしたボーカルが、高校時代の仲間を誘う事になる。新ベースとドラマーが加わる。で、私は何時の間にかサイドギターになる。ちょっと嬉しかった。


フルメンバーが揃って練習開始!


浜田省吾さんのダディーズタウン。歌とギターソロの間のサックスをギターで表現するんで、グレコのレスポールでフロンドピックアップを使いチョーキングしまくり演奏でアピール。ボーカールはこっちを見てGooサインを出している。


ハウンドドッグのJのバラードではギターソロはツインギターで綺麗なハモリを演出。


私と後輩とボーカルは結構満足して、その日の練習を終えた。


でも、このバンドもここで終わってしまった…。


何でも、ボーカルに年上の彼女が出来て練習する気が無くなったり、ベースやドラムがあんまり乗り気でなかった事が原因みたい。

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